キャッシュレスキャンペーンで注意すべき点があります。
それは「クレジットカードのリボ払いに切り替えを促進してくるサービスがとても多い」ということです。
「キャッシュレスキャンペーン」の甘い誘い文句につられて、リボ払いを選択しないようにしましょう。
要約ポイント
- 「キャッシュレスキャンペーン」の落とし穴、キャッシュバックやポイントにつられてリボ払いにしちゃ絶対だめ
- 「リボ払い」とは1回の支払い金額を安く抑えて、長期金利で利ざやをとる支払い方法で結果的に高く付く
- 「キャッシュレスキャンペーン」に参加する際には条件などを必ずチェックしましょう
キャッシュレスキャンペーンの注意点
ナントカペイと一緒に話題になることが多くなってきたクレジットカードの「キャッシュレスキャンペーン」。
この「キャッシュレスキャンペーン」で注意したい点があるとしたらこの1つだけ。
注意ポイント
ということです。
リボ払いとは?ポイントと仕組み
「リボ払い」とは、「リボルビング払い」の略称で、クレジットカードの毎月ごとの1回の支払いを安い金額に抑えることができるサービスです。
金額の設定を変更でき、「何万円使ったとしても、毎月の支払いは1万円だけ!」という支払い方法が可能なので、「クレカを使いすぎたという感覚を麻痺させる原因」でもありますね。
この「リボ払い」の落とし穴は、結果的に返済が長期間になるため、利息がどんどん増えていくわけです。5万円を1回払いするとそんなに大きい利息にならなかったのが、5ヶ月間毎月1万円のリボ払いにしてしまうと、5ヶ月分の利息がプラスされてしまいますよね。
結果的に5万円の買い物がトータル5万●千円になってしまうというわけです。
また、毎月の出費に無頓着な人がリボルビング払いで買い物を続けていき、気づいたときには返済しないといけないお金は何百万円にも膨れ上がっていた!というトラブルが跡を絶ちません。
「リボ払い」はクレジットカードの支払いを便利にするための機能ですが、結果的にクレカの負の部分でもあります。
理解してほしいのは「リボ払い」そのものが悪い仕組みなのではありません。「リボ払い」を理解しないでどんどんお金を使っちゃって、トラブルに発展しちゃう「お金の管理能力が欠けている人が多い」ことが問題なのです。
「リボ払い」だってキチンとしたマネーリテラシー(お金に関する知識)を持っていれば、自分のお給料や家計のなかから問題ないやりくりができるはずなんです。
リボ払い加入を条件にした高額キャッシュバック
「キャッシュレスキャンペーン」で注意してほしい点はここからです。
各クレジットカード会社は、2019年10月からスタートする「キャッシュレス・消費者還元事業」に合わせて、新しいお客さんをたくさん獲得したいと思っています。政府の援助が出て、キャッシュレス化に世間の目がむいている今は、クレジットカード業界の中からすると絶好の機会なわけです。
そして「リボ払い」はクレカ会社の利益が大きくなりますよね。
そのため、なんとかして「リボ払い」で支払わせようとするんですよね。デメリットは極力隠したままで、キャンペーンやお手軽感を出して。
「キャッシュレスキャンペーン」で注意してほしい点はこちらです。
- 「キャッシュレスキャンペーン」のために発行したクレジットカードの初期設定が自動リボ払いだった
- リボ払いのサービスなのに「リボ」という名称がついていないので気づかなかった
- お得そうなキャッシュレスキャンペーンに応募したら条件としてリボ払いに変わるやつだった
クレカの支払い方法の初期設定がリボ払いだった
「キャッシュレスキャンペーン」のために発行したクレジットカードが、最初の状態で「リボ払い」設定になるものだったが教えられなかった・気づかなかったというもの。 リボ払いへの勧誘は巧みなものが多いです。
最初にクレカをウェブなどで発行するとき、メールマガジンの購読チェック、みたいなノリで「申し込み時にデフォルトでリボ払いにチェックが入っている」ということがあります。
たいてい細かい規約や細則などはいちいち確認しないので、文句のいいようがないものですね。
「キャッシュレスキャンペーン」としてクレカの発行を行った場合は、手元に届いたらちゃんとコールセンターなどで支払い方法を確認しましょう。「支払い方法がリボ払いになっていないか」ということですね。
クレジットカードにはカード券面の裏に「サービスについてお問い合わせのできるコールセンター」の電話番号が必ず記載されています。電話した時にどんなアナウンスで誘導されるのかいちど練習で電話しておくのもその後の安心につながるかもしれません。
リボ払いサービスの名称がリボ払い感ゼロ
近年増えているのが、このトラブル。れっきとした「リボ払い」のサービスなのに、名称に「リボ」という名がついていないので「リボ払い」だと気づかなかったパターンです。
「リボルビング払い」のサービス名なのに、「リボ」とつかず、リボ感を払拭しているということですね。
JCBの「支払い名人」という名称は、リボ払いのイメージがまったくないため、2019年4月に「スマリボ」という名称に変更になりました。利用者がまさかリボ払いだと思わず利用し、勘違いしてしまっていたのが問題になったわけですね。
他にもMUFGやDC、au WALLET クレジットカードなどで利用されている「楽Pay(らくぺい)」もリボ払いのイメージとは少し違うので名称に問題があるかもしれません。だってこれだとよくあるナントカペイのひとつに感じますよね。
TS CUBIC カードでじゃ「フレックスペイ」、OCカードでは「ペイ・フラット」といいます。これはれっきとした「リボ払い」のサービスなのに、名称に「リボ」という名がついていないので「リボ払い」だと気づかなくても仕方ありませんね。
「キャッシュレスキャンペーン」のなかにはこういった支払い条件を「リボ払いのサービス」に変えさせるものが多くあります。
目先の「●●●●円相当のポイントゲット」はできますが、それからずっと高い利息を支払うことになるので「リボ払い」は解除しましょう。
リボ払いになっているかセルフチェック
自分のクレジットカードが「リボ払い」になっているかどうか、チェックする方法です。
毎月の請求書を調べて、毎月同じ額だけ引き落とされていたら「リボ払い」確定ですね。
コールセンターに問い合わせて、会員情報を調べて貰う方法もありますので、クレジットカード券面裏にあるコールセンターへ連絡してみましょう。
その際、「リボ払い」になってれば、解除してもらいましょう。
情報まとめ
- 「キャッシュレスキャンペーン」の落とし穴、キャッシュバックにつられてリボ払いにしちゃ絶対だめ
- 「リボ払い」とは1回の支払い金額を安く抑えて、長期金利で利ざやをとる支払い方法で結果的に高く付く
- 「キャッシュレスキャンペーン」に参加する際には条件などを必ずチェックしましょう