そもそも「LINE Pay(ラインペイ)」を使ってないし「LINE Pay(ラインペイ)」の応募してない(記憶にない)キャンペーンの通知が、
もともと友達でもなんでもない「LINE Pay本人確認さん」というアカウントから来て、いろいろとホウボウで不安を煽っています。
この事件は2019/6/21に起こりました。
「LINE Pay本人確認さん」があやしくて心配してくれた編集部の友人のLINEも紹介します。
この記事は経緯やまとめをして、いろいろと今後のキャッシュレスのありかたや、販促ににつてコラムを書いていこうと思います。
どういった話かというと、前記事「【ラインペイ詐欺?】LINE Pay本人確認さんって誰?闇深いけど公式な怖くないのです」もぜひお読みください。
要約ポイント
- そもそも:ラインペイが今回「サービスの販促に焦って配慮に欠けたメッセージを送った」というのが発端でした。
- たまたま重なった3つの要因:「LINE Pay(ラインペイ)」の知名度不足、LINEに対する不安感、よくある詐欺に似ていたという3つ
- 結論:「LINE Pay(ラインペイ)」そのものやナントカペイに対する不信感をムダに増大させる事件となってしまった感じがします
そもそも何があったの?
事の発端は「LINE Pay(ラインペイ)」というモバイル決済サービスで、あるキャンペーンを行ったことにはじまります。
これは「300億円送金キャンペーン」といい、5月にありました。
そのキャンペーンについてはこちら。
キャンペーンが発端
このキャンペーンの概要だけいうと「LINE Pay(ラインペイ)」をやっている人が、LINEでつながっている人にお金を送ることができるというキャンペーンです。
しかも、ただで「1000円」を送れる(キャンペーンに参加する人は出費がゼロ)ので、「送金した人」にとってはマイナスがありません。
そして、この「送金機能お試し」をすることができるともだち(対象)は「過去につながった人すべて」になっちゃっていたという点です。
わかりやすくいうと、相手からブロックされてても自分のともだちリストには残っていますよね。
3年前に相手からブロックされたけど、ずっとリストに残ってたもうやりとりのない(さらにいえばアカウントの名前もアイコンも変わってる)誰かに、この「1000円送金」をすることができてしまったわけです。
見知らぬアカウントからのメッセージ
この「キャンペーンで送られた1000円の送金」は、LINEPayの会社の負担というキャンペーンという形式上、実は受け取り側に有効期限が設定されていました。
6月30日までです。
「LINE Pay(ラインペイ)」側は、この機会に「ラインペイ」を使っていない人・使ったことない人、知らない人に「LINE Pay(ラインペイ)」の本人確認(実質ユーザーの本登録みたいなもの)をしてもらおうと考えたのでしょう。
そこで運営がとった手段がこれ。
送金をもらったのにそのキャンペーンに気づいていないラインユーザー宛に、
親切に「300億円祭のLINE Payボーナス1,000円の受け取りが終わってませんよー」っていうメッセージを一斉に送ることでした。
(;・∀・)
送られた相手は「よくわからん知らん人(本人確認さん)」から「1000円が来ました」ってメッセージが表示されるわけです。
内容を読んでみると「本人確認しないと1000円もらえません」って出るわけです。
「本人確認には銀行のキャッシュカードの暗証番号が必要」って出るわけです。
「最新のアプリを使ってる状態」でアップデートしてくださいっていうメッセージが出る人もいるわけです。
ほとんどのひとが、
うん。これ。詐欺、だね。
って連想したわけです。
編集部の身内にもいました
「なんか送ってた???噂の乗っ取り系?」
「乗っ取り系」というのは、アカウントをのっとってアマゾンギフト券とか買わせる定番の詐欺ですね。
SNSが流行するにつれて世界中で発生した定番の詐欺の手口です。
もうひとり。
「遅くにごめんね💦確認なんだけど、昨日LINE payの本人確認来たんだけど、送ってくれた??😳」
この機会としてキャッシュレスやLINE Payをしない理由を尋ねてみました。
「機能は良いんだけど信頼するにはまだなんか足りないね💦固定概念付いちゃってるのかもだけど、 LINEで身分証明書とか口座番号入れるの躊躇う…」
とのことでした。
LINE Pay(ラインペイ)使ってないのにメッセージきた
「LINE Pay(ラインペイ)」は、LINEのアカウントがあれば誰でもスタートすることができます。
ですが、本人確認をしないと送金機能やいくつかの利用制限があります。
LINE Pay本人確認さんの優しさが裏目に
これは本人確認をしないアカウントだと犯罪に使われる可能性があるので、法律上ルールとして本人確認をさせているのですが、そのくらい大切な「本人確認」の手続きをすすめるのを、
「LINE Pay本人確認さん」というアカウントにやらせてしまったことが今回の変な状況を加速させました。
そもそもAさんがBさんに「キャンペーンの1000円」を送金しても、Bさんは「Aをさんをブロックしているのでキャンペーンのメッセージ」が届いていません。
にもかかわらず、Bさんの手元には「LINE Pay本人確認さん」という謎の人からこう届きます。
Aさんから、「祝!令和 全員にあげちゃう300億円祭」で送られたLINE Payボーナス1,000円相当の受け取りが完了していません。
LINE Payボーナスは、コンビニやドラッグストアなどのLINE Pay加盟店で利用できます。
受取期限(2019年6月30日23時59分)まで残りわずかです。
うん。これ。詐欺、だね。
ってなりますよね。
公式アカウントのLINE Pay本人確認さん
Aさんからキャンペーンが届いていることも知らない状態で、Aさんからの1000円が「受け取り処理がされてない」という理由で親切に通知してきてくれた「LINE Pay本人確認さん」は、公式アカウントのマークがついています。
公式アカウントがついているのに、不安にさせたのは、「lin.ee」というLINEの「短縮URL」ドメインだったり、銀行口座を登録する際に「キャッシュカードの暗証番号」を必要とさせた点や、アップデートしてください→アップデートできないという謎の誤差が、助長したものと考えられます。
応募してないキャンペーンのメッセージがきた
さらにいうと、
応募してないキャンペーンの受け取りメッセージが来た→うん。これ。詐欺、だね。
って感じた人が多いということです。
人によっては見たことも、エントリー応募した記憶もない「謎のキャンペーン」に参加したことになっていて、その謎のお金1000円のために銀行の口座登録や本人確認を求められた。
というのが、一番多いユーザーの視点での受け取り方です。
実際には「友達から送金されてエントリー」になるため、まったくラインペイを使ってない人宛に届いたのは自然っちゃ自然なのですが、
ここからは想像ですが「LINE Pay」さんは、「LINE Pay」のサービスそのものの認知度が「LINEユーザーほぼ全員」知ってるだろう。
と思い込んでしまっていたのが問題だったように感じます。
「これはLINEPayユーザーの●●さんから、キャンペーンのお誘いです。LINEPayというのはコンビニやドラッグストアでお買い物をお得にできるサービスで、本人確認すると使えるサービスが増えます。」みたいなまったく知らん人向けの解説を含んだほうがよかったでしょう。
LINEはメールよりもコミュニケーション相手との距離が近くなれるとてもステキなチャットツールです。
いわば「パーソナルスペース」でもあるわけです。
「パーソナルスペース」に公式アカウントだけどうさんくさいことをいうアカウントが銀行口座の登録をおすすめしてきた、という怖い状況に「非ラインペイユーザー」は遭ったというわけです。
うん。これ。詐欺、だね。
ってなりますよね。
情報まとめ
- そもそも:ラインペイが今回「サービスの販促に焦って配慮に欠けたメッセージを送った」というのが発端でした。
- たまたま重なった3つの要因:「LINE Pay(ラインペイ)」の知名度不足、LINEに対する不安感、よくある詐欺に似ていたという3つ
- 結論:「LINE Pay(ラインペイ)」そのものやナントカペイに対する不信感をムダに増大させる事件となってしまった感じがします
うん。これ。詐欺、だね。
って思わせちゃう要素がたくさん重なったため起きた事件として、今後とてもナビゲーションやサービスの案内をもう少し丁寧に行っていくでしょう。
ピンチはチャンスといいますが、
ちゃんとチャンスにしないとピンチはユーザー離れを起こしますよね。
「LINE Pay(ラインペイ)」さんの今後の対応に期待しましょう。