QR決済 (日経BPムック)書籍レビュー

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日本国内のいろいろな最新キャッシュレス事情

QR決済 (日経BPムック) のレビュー(おおまかな内容の解説)をまとめています。

キャッシュレスの本命はこれだ」という赤い太いキャッチコピーが、人の目を強く惹きますね。

「QRコード決済」や「モバイル端末でのキャッシュレス決済」などは、昨年度から数多くニュースや雑誌に特集されることも多くなってきました。

目次

要約ポイント

QR決済 (日経BPムック)書籍レビュー

QR決済 (日経BPムック)書籍レビュー

QR決済 (日経BPムック)は激動の「キャッシュレス元年」ともいうべき2018年から、「キャッシュレス普及年」ともいうべき2019年にかけて知るべき最新情報を4つの章でまとめています。

内容はそれぞれ大まかに

  1. モバイル決済やキャッシュレスの基本知識・ランキング・統計など
  2. 中国のキャッシュレス事情を事例を挙げて解説
  3. 3人の識者へのインタビュー形式で未来の姿を解説
  4. QRコードの開発元であるデンソーウェーブへのインタビュー

という内容になっています。(セイブ側の要約ですので参考程度でお願いします)

QR決済:1章 日本

日本国内のいろいろな最新キャッシュレス事情

日本国内のいろいろな最新キャッシュレス事情

日本国内のいろいろな最新キャッシュレス事情を、具体的な例を挙げて掲載されているページから始まります。

続いて、47都道府県別のデータランキングがあり、これはかなり情報がぎっしりつまっています。

現場のユーザー(QR決済をつかうひと)は、大手の安心感を選んでいるのだなぁ、認知度はやはり発信力のある企業ブランドが強いよなぁという印象でした。

QRコード決済をされる店側の情報

特に興味深いのが、普段は見えない「QRコード決済をされる店側の情報」も掲載されている点です。

クレジットカードやデビットカードに比べて手数料が低く、端末代にコストがかからないため導入する敷居が低いなど、一般人側があまりなじみがない部分の情報をまとめられています。

これによってなぜ今、他のキャッシュレス決済方法、たとえば電子マネーやクレジットカードなどよりもQRコードと言われているのか納得できるでしょう。

やっぱり手数料か」とひとことで表してしまうには惜しいのですが、大半はこの理由が普及に対するひとつの壁なのだなぁと感じます。

たくさんのQRサービス

1章の後半では、日本国内の2018年11月現在の最新のキャッシュレス・モバイル決済・QR決済の事業サービスをひとつひとつ比較や表組での解説などを行っています。

auPayと提携する楽天ペイ、通信大手NTTドコモのd払い、SoftBankとYahooによるPayPay(ペイペイ)。

チャットアプリとしてだけではなく生活のインフラとしての地位を築き続けている「LINE Pay(ラインペイ)」。

この部分がいちばんわかりやすく比較されているので、自分に合ったサービスをみつけるのに役立つでしょう。

QR決済:2章 世界

キャッシュレスがものすごく普及している「中国」の事情の紹介からこの章は始まります。

無人コンビニや顔認証決済など、日本の一部でも実際にやってるんじゃないの?と思えるものから、「そんなことまでやってんのかばかじゃないのww」と半笑いで思えるものまで、いわば進みすぎてる感じが見受けられるほどだ。

可能性が目に見える状態になっている世界。

お国柄や文化ともいうべき爆発的普及を感じる。

この章の半ばからは中国の大手企業アリババを解説し、その戦略をまとめている。

GAFAといわれる世界的IT企業に匹敵するかそれ以上になるのではないか?と思わせるべき内容でもある。

ウィーチャットペイ、アリペイ

また2章の終わりではウィーチャットペイ、アリペイといった日本にいながらにしてよくその名前を聞く「中国の2大QR決済サービス」が紹介されている。

ウィーチャットペイ、アリペイのことを学ぶ機会というのはあまりないので、このQRサービス情報は、とてもまとまっている資料になるのではないでしょうか。

QR決済:3章 未来

3章では、書籍発行元「日経BP」が2018年6月14日に主催した「テクノロジーNEXT2018」というカンファレンスの内容を解説しています。

東洋大学経済学部教授 川野祐司氏、丸井グループ代表取締役社長 青井浩氏、近鉄グループホールディングス事業開発部長山本寛氏など、多くの有識者によることばが並ぶ。

話題はキャッシュレスについて、日本と世界との比較、現金の流通に対しての意識。

企業としてのチャンス、地域通貨の事例の紹介と、さまざまな「これから起こるかもしれない今起きているできごと」を知ることができます。

QR決済:4章 QRコード

最後の章は「デンソーウェーブ」によるQRコードの開発事情。

デンソーウェーブはQRコードの開発元だ。

詐欺の事例やセキュリティについて触れています。

総評

今知らないといけないけど、知る機会がないもの、そしてどうしても目が届かない(中国の事情など)部分のキャッシュレス話など、終始とても盛りだくさんに作られています。

一読したあとにやはり読み返すのは、ランキング部分でしょうか。

47都道府県を、都道府県だけでみるのではなく都市部や地方などいくつかの視点を変えて眺めてみるのもとてもおもしろいです。

クレジットカードが好きだったり、モバイル決済自体に興味関心があるひとのみならず、今後の日本を大きく変える可能性のあるこのQR決済について知りたいという人はぜひこの本を手にとって見てほしい。

キンドル版、書籍版あります。

情報まとめ

  1. モバイル決済やキャッシュレスの基本知識・ランキング・統計など
  2. 中国のキャッシュレス事情を事例を挙げて解説
  3. 3人の識者へのインタビュー形式で未来の姿を解説
  4. QRコードの開発元であるデンソーウェーブへのインタビュー
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