かねてより準備会社をすすめてきたローソン。コンビニ大手セブンイレブンを追うかたわら、強力な追い風とするべくついに「ローソン銀行」の営業許可が金融庁から降りたと報じている。
イオン銀行、セブン銀行に次いで3社目となる流通系銀行「ローソン銀行」は、いつから銀行ATMや預金サービスがスタートするのだろうか。
ローソン銀行が秋設立。いつ営業開始日、手数料などを調べてまとめました。
ポイント
- ローソン銀行は2018年9月10日に開業
- ローソン銀行は2018年10月15日から銀行サービススタート
- 強みはすでに全国1万4000店舗あるコンビニエンスストアそのもの
発表によるとローソン銀行は2018年9月10日に開業し、翌月「2018年10月15日」から銀行サービスをスタートさせる。
ローソン銀行の銀行口座の開設や、キャッシュカード・ATMがすでに全国約1万4000店舗あるコンビニエンスストアに配備されるのが今から楽しみだ。
ローソン銀行の手数料は?
気になるのが「ローソン銀行」のATM手数料。高くなるのなら損するイメージがついてしまい、けっきょく使わないからだ。
現状でもすべての都市銀行・地方銀行・ネット銀行・信託銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫のカードでのお引出しが利用できる。
利便性が高いローソン銀行にさらにカードローンや直接銀行口座でのやりとりができるようになれば地方銀行はけっこう危機感を持たないといけないのではないだろうか。
対するセブン銀行
ちなみに現状競合であるセブンアイホールディングスのセブン銀行は、地下鉄駅やJR駅など使い勝手のいいところにセブン銀行のATMを配備し、来たるローソン銀行との戦いに備えているように感じる。
駅が銀行ATMだらけになってしまうのも時間の問題なのかもしれない。
セブン銀行の売上は手数料がほとんどで、ローソン銀行はどう立ち向かうのか着目されている。
ここでセブン銀行より安い手数料を敷いてくると、直接対決になるということですね。
ローソンスマホペイ
ローソンは4月にiPhone・Android携帯向けに「ローソンスマホペイ」という決済実験を行っている。
この「ローソンスマホペイ」とは、専用のアプリで店内の商品バーコードを読み取ると、すぐに決済ができる「セルフレジ」がスマートフォンになったものだ。これによりレジに並ぶことなくお買い物ができるようになる。
実証実験として「ローソン ゲートシティ大崎店」「ローソン TOC大崎店」「ローソン 晴海トリトンスクエア店」で使えるようになっていた。
ローソンIDと購入履歴はひもづいており、対するセブン-イレブンの「7iD(セブンアイディー)」に近い。購入履歴を追うことができるようになれば、そのひとがよく購入するものの新作情報、クーポン情報などをプッシュして購買意欲を喚起できるので、そういった使い方もしてくるのだろう。
この「ローソンスマホペイ」がいつから公式に使えるようになるかはわからないが、nanacoモバイルのiPhone(iOS)対応にもたついて、結局QRコード決済を2019年に始めるというアナウンスをしているセブンイレブンよりも一歩先をいけているのだろうか。
今後の各社の動きに注目したい。
情報まとめ
- ローソン銀行は2018年9月10日に開業、10月15日から銀行スタート
- 強みはすでに全国1万4000店舗あるコンビニエンスストア
- ローソンスマホペイの実証も期待される
総務省の進める「なんとかペイ」をまちなかで見る機会も増えてきた。
これは2020年までに日本国内の決済シーンのなかで、キャッシュレス化を推し進めるというもので、LINE Payや楽天Pay、d払いなどが先行している。
もちろんセブン-イレブンも2019年からセブンペイと予想されるサービスを準備中だ。
iPhone・Androidスマートフォンだけでお出かけができる時代がもうすぐそこにきている。