ファミリーマートが独自に「ファミペイ」をリリースすることを発表。
セブン-イレブンの「セブンペイ」やローソンの「ローソンスマホペイ」など、乱立する各社の状況からコンビニのアプリを考えてみた。
多くのコンビニアプリがあるが、なにが「正解」になっていくのか考えてみた。
6/27のファミリーマートの発表会で公式情報がアナウンスされました!こちらをぜひ御覧ください
ポイント要約
- お客さん側が負担するものは「管理と手間」
- アプリインストールさせて、お知らせ通知
- お得なものが何なのかが明確になれば流行る?
ツイッターやフェイスブックなどを見ると
「ファミペイってまたナントカペイか」
「自分のところだけで囲い込みをする作戦はポイントカードだけでじゅうぶんだった」
という意見が溢れています。
ファミペイアプリ
FamilyMart Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ
コンビニのモバイル決済アプリに必要なもの
ファミマのファミペイのニュースを受けて考えてみたのが、コンビニのモバイル決済アプリに必要なものとは何なのか?
ということですね。
まずお客さん側に明確なプラスがないと、インストールしてくれません。
コンビニ側としてはいくつも壁があるわけです。
- モバイル決済アプリがどうお得なのか知ってもらう
- モバイル決済アプリをインストールしてもらう
- お店で決済できるように設定・チャージをしてもらう
- お店に足を運んでもらって決済に使ってもらう
- 日常的にモバイル決済アプリを使って買い物してもらう
- 他のコンビニよりもこのアプリがあるという理由でこのコンビニを選んでお買い物をしてもらう
- 貯まったポイントでまた買い物をしてもらう
ざっと考えただけで、7つも壁がでてきました。
まず「コンビニのモバイル決済アプリに必要なもの」として挙げられるのは、どうお得なのかがわかりやすいことです。
SoftBank&YahooJAPANの仕掛けた「PayPay(ペイペイ)」は、「すぐに終わりそうな100億円あげちゃうキャンペーン」のインパクトで、「今インストールしないとお得じゃない」と思わせました。
単純にコンビニのアプリが「最寄りにあるコンビニだから」という理由だけだとインストールする動機としてはとても弱いものになります。
わかりやすい「お得さ」があるか
そのためいかに「アプリがあることがお得か」ということが伝わるようにしたらいいんですよね。
- アプリを入れるだけでポイントがたまる
- アプリを入れるだけで新商品のクーポンが使える
- アプリを入れているとミニゲームができる
といったよりわかりやすい目的があると、インストールへの壁が減りますよね。
モバイル決済の手間
モバイル決済の手間は、レジで「バーコードの画面を出すのに時間がかかる」という点ですね。
読み込みが重いとそれだけで2回め以降は使ってくれないでしょう。
チャージの手間
モバイル決済のアプリは「クレカを登録して実際の支払いはそこから引き落とし」になるものと、
「自分でチャージしておいてそこから使う」という事前にチャージをプリペイド式でしておくタイプの2つが一般的です。
つまりクレカがない人にとっては、いちいち「金額チャージ」をしなければいけません。
銀行に強いところでは「銀行の口座を登録して直接銀行からチャージ」ができるようになるかもしれませんね。
未対応ですが、ローソン銀行、セブン銀行が可能性としてあります。
ローソンスマホペイの場合
ローソンスマホペイの場合、ApplePay、楽天ペイ、LINE Pay、クレジットカードが支払いに対応しているタイプです。
ローソン銀行は2018年秋にスタートしているので、ぜひローソン銀行からデビットカードやローソンスマホペイでの決済に直接使えるようになってもらいたいものです。
ちなみに2018年12月現在、ローソン銀行のクレジットカードやデビットカードは発行されていません。
セブンペイはまだわからない
セブンペイはまだどういう決済になるか公表されていませんが、セブン銀行からnanacoへの直接チャージ手段としては「セブン銀行のデビットカードを使ってnanaco一体型のものをつかう」というのがあります。
しかしデビットカードからのチャージは「nanacoポイント」の付与の対象外になっているので、全然お得になりません。
メリットがないと、やはり手間なものは使う人は少ないでしょう。
アプリインストールさせて、お知らせ通知
コンビニの「●●ペイ」アプリをインストールさせた場合、お知らせ通知ができるのが一番の利点ですよね。
かつてメールマガジンでウェブサイトに誘導していたのとおなじ形式です。
コンビニの便利な使い方、新しく始まったサービス、季節のサービス、食べ物や飲み物、独自のプライベートブランドの商品、スイーツなどの新商品の案内などが多いです。
モバイル決済を使わせるためにアプリをインストールさせるのですから、他にもいろいろな機能をつけてくるでしょう。
名称 | 運営 | 特徴 |
---|---|---|
ファミペイ | ファミリーマート | |
セブンペイ | セブン-イレブン | |
ローソンスマホペイ | ローソン | |
ペコママネー | セイコーマート | 電子マネー |
情報まとめ
- 「管理と手間」をお客さん側が負担する「Pay」は流行らない
- モバイル決済のアプリをインストールする敷居を下げてくれるほど「お得」なのか知りたい
- モバイル決済乱立で困った時は使いやすいのだけでOKだと思います
モバイル決済乱立:アプリに必要な正解の機能とは
最低限の正解は実際の店頭で「モバイル決済」が楽にできることが大前提。
ポイントも紐付けて「一回のバーコード読み取りだけでOK」な状態にすること。
画面をいくつも切り替えて何回もレジにスキャンさせるのはスマートではないですよね。
また、お支払いによって貯まるポイントの管理や交換、利用がしやすい作りになっていることも大切ですよね。
となると、次に何に使うかを考えます。
商品のクーポンや、新商品・人気商品のお知らせなどもついているとわくわくして店頭に足が向くでしょう。
- モバイル決済の決済部分が簡単
- ポイントの管理・利用が楽
- 新商品・注目や人気な商品がわかりやすい
この3つが最低限必要な「正解」の機能だと考えられます。
そのためモバイル決済が乱立してて、どれが使いやすいのか困った時は使いやすいのだけでOKだと思います。使いづらいものを無理に使うのはストレスですからね。