引き続き2021年も話題になっている老後貯金「2000万円」を達成するための「節約方法」。賛否両論はありますが・・・
実際に「2000万円」の老後貯金をつくるためにすぐ取り組める「節約方法」はどれだけあるのでしょうか。
節約セイブではおすすめの「資産形成」方法として今から考えていける「節約方法」をまとめました。
要約ポイント
- 「2000万円」の老後のための貯金・貯蓄は簡単にできない大きな壁
- 「2000万円」のために今から着手できる節約方法・老後貯金のための取り組み案を10個紹介
- 「無理しないで貯めていこう」貯蓄や資産形成を始めるための「節約方法」に早いとか遅いといったことはありません。無理せず貯めていく仕組みつくりが必要です。
最終内容更新:2021年1月
10個の節約方法セルフチェックリスト
- 携帯電話はキャリアでの利用をやめて格安スマホにする・つかうのであればキャリアの新プランにする
- ネット回線は固定ではなくレンタルwifiにする
- 車を保有することをやめてカーシェアにする
- 楽天サービスを中心に生活をして楽天経済圏でお金を回す
- 不要だと思う保険には加入しない
- 毎月クレカ明細のチェックをして、自分の出費を見直す習慣をつくる
- ネット銀行をメインにしてATM手数料に縛られない生活を
- ふるさと納税を行い、所得税や住民税の還付・控除
- つみたてNISA・個人型確定拠出年金(iDeCo)
- カードレス・キャッシュレスの身軽な生活をつくる
携帯電話:プラン見直しをして一番安い料金のものにする
家計における出費のなかで「通信費」つまり携帯代金ってけっこう高くなりますよね。
ゲームをするひとは追加課金、Kindleやマンガアプリをよく読む人はマンガ購入、ネットフリックスみたいな定額動画費用なども合算しちゃうとかなりの金額になります。
そもそも携帯料金ってプランが複雑なので、高くなってるイメージがありますが3月にアハモがでてくるのでガラッと変わるでしょう。
前から「格安スマホ」に興味があったのなら、2021年はとてもターニングポイントになるでしょう。
月額3000円くらいの格安プラン
どうがんばっても月額5000~8000円くらいするauやドコモやソフトバンクが、2021年3月に情勢が変化します。
じつは2980円で20GBの通信ができるプランを発表しています。
1月現在ドコモのアハモ・ソフトバンクは「ソフトバンクオンLINE」というふたつで、auもかぶせてくると考えられます。
マイネオやラインモバイルなど、多くの格安スマホ業者はこのくらいの金額でスマホを使い続けることができますがキャリア会社がこの値段ではじめるということで携帯業界はざわめいているんですよね。
月に1万円したものが3000円以上も浮くと、1年間にしても36000円。
10年間で36万円です。これは大きいですよね。
2980円のプランや格安スマホの音質は微妙じゃないの?
結論をいうと「変わりません」。
格安SIMは賃貸のように格安スマホ業者がドコモやauから同じ回線を借りて再販しているので、実際の電波は同じものなのです。ドコモやソフトバンクのキャリアの安いプランも音質がかわるわけではありません。
ただ、あがりやサービス、人件費にかかるコストを下げるためドコモやソフトバンクの2980円のプランは
「オンラインのみの対応」になります。
窓口では対応してくれないというか、そのぶん、安くしてくれたという印象ですね。窓口でいろいろやってほしいひとは有料で!ということでしょう。
でも解約するのが面倒
キャリアでの携帯電話契約を辞めやすい状況がひとつできています。
それは解約金1000円以下という新しい施策です。
政府が携帯代金と通信料金のプランを分離させる「分離プラン」が始まり、安くなると思われた携帯業界だったのですが、実はフタを開けると逆に高くなるケースが多かったのです。
政府はブチギレたのか、別ですすんでいたのかはわかりませんが、ここで普段なら1万円近くした「解約金」が1000円以下に抑えるようにするルールを導入するという思い切った話題がはいってきました。
そのためタイミングとしてはこの解約金1000円以下になってから変えるのをおすすめします。
解約タイミングに関しては、格安SIM会社はMNP(電話番号を変えずに格安SIMなどに変更すること)なら解約金の一部を負担をしてくれる会社もあるので、1000円になるのを待たなくてもいいかもしれません。調べてみましょう!
4月からの楽天回線が1年間無料で使える
固定回線ではなくレンタルwifiにする
次に家の「インターネット」ですが、最近は性能が高いものが出てきていますので
コスパを重視するなら「レンタルWifi」にしちゃうのがおすすめです。
NTTのドコモ光や、NURO光など、多くの回線業者がいますが、光回線をひくのはやっぱり値段も敷居も高い!という声があります。
「レンタルWifi」というのはWifiの端末をレンタルしてもらい、月額で支払い、解約時に端末を返却するものです。
といっても解約時に普通のスマホと違って「Wifi端末」を欲しがる人はあまりいないでしょう。
光回線と違って工事が不要なところは嬉しいですね。
レンタルの契約と、回線契約の差がありますがここではわかりやすく「縛りなしWiFi」や「どんなときもWiFi」などが安かったり、「Nomado Wifi」が契約の縛りなしでおすすめです。
ぜひ使っているインターネットの状況(通信が多いのか、安い方がいいのか)と相談して調べてみるといいと思います。
とくに、楽天モバイルをまだ利用していない場合は無料で1年間つかえるレンタルWifiをはじめました。要注目です。
車はカーシェアにする
車は持ってますか?前は一家に1台・2台あって、両親が二人とも別々の車をもっているっていうのが普通でしたね。
でも車というのは、ご存知の通り「持ってるだけ」で相当のお金がかかります。
「自動車にかかる保険料」に「自動車税」は序の口。
日々乗るだけでも「駐車場代」「ガソリン代(燃費)」も必要になりますし、定期的にメンテナンスとして「オイル交換」や「車検」もクリアしないといけません。
節約の対極にあるよね、自動車。
必要不可欠な人がいるのも理解できるのですが、もし、この部分を削れるととても貯蓄に一歩近づけるでしょう。
それがカーシェアリングです。
有名なのは「タイムズカーシェア」ですね。
タイムズの駐車場に「カーシェア」用の整備された車が置いてあり、会員サイトで利用を申し込みます。
車の空き状況や値段などもすぐわかるようになっているので、毎回違う好きな車に乗れます。
月額基本料金1030円が2019/8/31までは2ヶ月無料になっていますし、会員カードの発行費用1550円が無料になっています。(キャンペーン)
利用料金は6時間使って6000円(ざっくり:編集部の人が買い物に利用したライトな利用の場合)くらいでした。もちろん利用の一例ですが、週末だけ買い物に使う人だったり、たまに乗るくらいでしたらカーシェアに切り替えても生活は成り立ちます。
ご存知の通り自動車は「持ってるだけ」で相当のお金がかかりますよね。
保険、駐車場、燃費、車検・・・
増税のある2019年を機会としてカーシェアリングを検討してみてはいかがでしょうか。
楽天中心生活で楽天経済圏でお金を回す
「楽天経済圏」という言葉があります。
「楽天経済圏」というのは、楽天モバイルや、楽天でんきなどのインフラまわりから、日用品、食料品、家電や娯楽(楽天トラベル)まで、生活にかかるすべてのお金を楽天関連のサービスでまかない、ポイントや特典を稼ぐという考え方です。
たとえば夫婦で取り組んで、お互いが日常で購入するものを楽天に統一するだけで、家で使う日用品を購入するだけのポイントが貯まります。
楽天モバイル、楽天でんき、楽天市場・・・
ポイントを貯める場合、いろいろ分散してしまってなかなか貯まりにくいのが難点だと挙げられることが多いですが、このケースはすべてが楽天スーパーポイントになるため、超強力です。
楽天で買えるものは楽天で購入し、楽天で変えないものは楽天カードでクレカ払いするというだけで、膨大な量のポイントが貯まります。
そのポイントもまた1ポイント1円で買い物に使えるという循環になっているため「お得」を感じやすいというのも特徴ですね。
他にも「ポイントやPay」によってナントカ経済圏が確立されており、ぜひ自分に合った経済圏で節約を考えてみてください。
不要だと思う保険には加入しない
よく、節約の面で語られるのが「保険」の解約です。いま必要ない保険に言われるがまま入っていたり、前の職場の付き合いで入ったというケースも多いでしょう。
年齢が20代・30代・40代でも変わってくると思いますが、絶対に必要なものだと頭では考えていて、しかし実際には「そういえばずっと支払っているだけだよねこれ」と、見直しをしてこなかったものはありませんか?
見ないふりをしていたものに、改めて目を向けるというのは立派な「改善」の第一歩です。
もしかしたら毎月の掛け金がもっと安く済むサービスに切り替えることができたり、結婚や出産を経て、適している商品が変わっていることもあります。
これは携帯電話や税制度も同じですね。お金の動きが難解になりがちなので、定期的に見直すともっと節約ができたり、サービスが優遇されたりするケースがあります。
不要だと思う保険にずっと入り続けているのと、仮に同じ金額で「資産にプラスになる投資案件」に投資していたらとおもうとどうでしょうか。
この話はじつは2倍のひらきがつくんですよね。
ぜひ一度見直すこともしてみましょう。
毎月クレカ明細見直す
毎月クレカ明細見直すことが「節約」になるの?ということですが。
「出費を把握する」というのはとても大切です。それに、クレカは手軽な決済方法なので、もしかしたらなにかしらの条件が重なって「リボ払い」になっているかもしれません。
見ていない定額動画サービスが、契約したまんまになっているかもしれません。
クレカの明細というのは実は意外と、発見が多いのです。また、集めているポイントのつくクレカに支払いを集約したり、お得につながることも多くあります。
ネット銀行をメインにする
「ネット銀行をメインにする」ことでなにが節約になるかというと、ATMや銀行に拘束される時間です。
主なネット銀行は下記のものがあります。
セブン銀行、ローソン銀行のようなコンビニ系、イオン銀行のようなスーパー、流通系。ソフトバンクのジャパンネット銀行、auのじぶん銀行など携帯キャリアが絡むもの。SBIやソニー銀行のような投資などに特化したものなど
地方銀行を使っていて不便なのが、ATMが夜や土日だと有料だったり、コンビニATMだと手数料が高かったりする部分ですね。
週末にある結婚式に出席するためのお金を下ろし忘れた!身内が事故に遭って急にお金が必要になった!なんてことがあると思います。
ネット銀行の多くは実際の窓口を持たなかったり、人件費がかからなかったりと徹底的なコストダウンをしているため、コンビニATMなどで月に無料でお金を下ろせる回数がサービスとしてついていたりします。
実際に●●地方銀行のATMをわざわざ探して手数料をはらったりすることなく、コンビニATMひとつでネット銀行は各社(対応・非対応はありますが)いろいろお金を移動できるわけです。
A銀行のATMまで行って給料を下ろして、B銀行のATMまでバスにのって入金して・・・というATMのある場所までいかないとお金をおろせないコストがカットできます。
ぜひ、手数料や手間暇かかる銀行をやめて、「ネット銀行」をメインにしてATM手数料に縛られない生活をしましょう。
また、銀行やコンビニのATM手数料を安くするアプリもあります。
ふるさと納税
「ふるさと納税」というのは寄付金制度のひとつです。特定の自治体への寄付(納税としている)を、自分の属している自治体に申告することで、寄付した分は税金が控除されるという仕組みです。
ようは、どうせ納税をするのなら好きな自治体へ納税したい!納税のリターンがいいもののところに納税したい!という納税メリットとして「ふるさと納税」が単純にわかりやすくしたもの。
寄附金の「使い道」が指定できる自治体もあるので、応援のつもりで使い道を指定することも可能です。
つみたてNISA・個人型確定拠出年金(iDeCo)
「つみたてNISA・個人型確定拠出年金(iDeCo)」こちらは節約を考えている人なら言わずもがな。
つみたてNISAは年間40万円までの投資額にかかる運用益が非課税となる制度です。収入からかかる税金のうち、非課税期間が20年間ありますので、長期でメリットがあります。
また、個人型確定拠出年金(iDeCo)はもうひとつの年金として銘打たれており、節税になります。私的な年金ですね。自分が積み立てる方式の年金なので、面白いですよ。
カードレス・キャッシュレスの身軽な生活をつくる
最後に、財布の中身の話ですね。
カードレスはできるだけ物理カードをなくしていく考え方で、キャッシュレスは支払いを現金ではない方法で支払って還元をできるだけ受けていこうというものです。
物理カード(プラスチックのカード)をできるだけ財布に入れないで、身軽な財布を維持しましょう、という考え方です。
スマホのアプリなどで替えられるならぜんぶ切り替えましょう。
自分の使っている銀行がどんなサービスに対応しているかわかんない!という場合はぜひこちらをチェックしましょう。
情報まとめ
- 「2000万円」の老後のための貯金・貯蓄は簡単にできない大きな壁
- 「2000万円」のために今から着手できる節約方法・老後貯金のための取り組み案を10個紹介
- 「無理しないで貯めていこう」貯蓄や資産形成を始めるための「節約方法」に早いとか遅いといったことはありません。無理せず貯めていく仕組みつくりが必要です。